以下の 2 つの用語の意味をご存知ですか?
インターナショナリゼーション: 製品を他の言語に現地語化するための前準備といってよいでしょう。これには、文字列や画像リソースの抽出、地域に基づいて数値、日付、時間、通貨形式の適用、テキスト入力の許可、および右から左のサポートなどが含まれます。つまり、ローカライゼーションの前準備のようなものです。用語グローバリゼーションは同じ意味で使用されます。
ローカライゼーション: 製品を特定のロケールに地域化させる翻訳のプロセスです。通常テキスト、そして場合により画像を処理します。レイアウトは新しいコンテンツに合うよう変更しましょう。特定のコンテンツは、特定のカルチャに合うよう変更する必要があるかもしれません。テストは大変重要ですが、特にネイティブ スピーカーによるテストを行うようにしましょう。
i18n や l10n と表記されることもあります。これらの略語は、最初と最後の文字、そしてその間に何文字あるかによってこの用語が構成されています。
ローカライズの必要性
コードはユニバーサル ランゲージですが、UI (ユーザー インターフェイス) が 1 言語のみの場合、潜在市場規模が制限されるでしょう。ユーザーが日本語しか話さない場合、日本語以外のソフトウェアを使用したいと思いますか?もちろん NO ですね?このように知らない言語のアプリケーションを使用したいと思う人はおそらくいないでしょう。そこでローカライゼーションとインターナショナリゼーションの出番です!市場を拡大するとともに、ユーザーの満足度も上げましょう。
ソフトウェア以外の例
上記の広告ですが、どう理解しますか?
- 男性が砂漠で疲れ切って倒れています。
- ソーダを飲みました。
- また走り出しました。
すばらしい広告ですよね?ちょっと待ってください。右から左へ表示する国ではどうなるでしょうか?
- 男性が走っています。
- ソーダを飲みました。
- 砂漠で倒れてしまいました。
これではソーダを飲みたい人はいませんね?
シボレー・ノヴァはスペイン語圏ではあまり売れませんでした。走らない ("no va") という名前の車を買いたいと思う人はいませんね?
この映画は日本で天空の城ラピュタ (Laputa: Castle in the Sky) といいます。欧米では Castle in the Sky に変更されました。スペイン語ではラピュタ (Laputa) が不快な語になりえるからです。
ソフトウェアの例
次のブログはインターナショナリゼーションとローカライゼーションのベストプラクティスについてご紹介する予定です。ソフトウェア開発部分に焦点を当てます。お楽しみに!先に少しだけ紹介しておきますね。
テキスト入力 - テキスト ボックスやコンボ ボックスで英語以外 (アクセント付き文字、中国語、日本語、韓国語、アラビア語など) の文字入力を可能にします。これが可能でないとアプリケーションはその国 (または地域)で利用されることはないでしょう。
レイアウト - 追加スペースを確保します。ドイツ語を含むいくつかの言語は英語より長くなる場合が多いです。入力の上にラベルを配置するのもレイアウトの問題を解決する方法です。
数値、日付、時間、通貨形式 - これらは地域設定に基づいて自動的に書式設定されます。.NET などのライブラリは DateTime.ToShortDateString() などのメソッド でこの機能を提供します。